社会保険労務士の資格試験を受けられる方へ


社会保険労務士試験を受験される方へのアドバイス・・残り1ヶ月の過ごし方

◆試験日まであと1ヶ月。
  受験生の中には、この残り少ない時間をどのようにすごしたらいいのか、わからないと
  いう方が多いと思います。
  そこで総和社労士塾の講師から少しアドバイスをさせていただきます。

◆まず、これから新しいことは始めないこと。
  例えば、今から新しい問題集や参考書に手をつけないこと。

◆テキストを読み直すことも確かに大事ですが、テキストとにらめっこしているだけではあまり
  進歩は期待できません。

◆では、何が大事なのか?
  模擬試験を何回か受けられている方は、その復習をしてください。
  なぜか?それは、模擬試験を作られた方の気持ちが込められているからです。
  受験生がどれだけ理解できているか、どれだけ覚えているのかを確かめるのが模擬試験
  です。ですから、模擬試験とはその問題を作られた方が「ここはぜひ覚えて欲しい。」とか
  「ここは間違えないで欲しい。」と思っていることの集大成なのです。
  ただし、模擬試験の問題の中には、かなり高度な難しい問題もありますが、あまり気にする
  必要はないと思います。それは「覚えて欲しい」ことではなく、「迷わせるためのもの」である
  からです。

◆模擬試験の復習をするときに、ケアレスミスが多かった方は、「なぜ、こんな問題にひっかか
  ってしまったのか」を考えてください。
  1.模擬試験会場の雰囲気になれず、緊張していまい、普段の実力が出せなかった方。
    ・・・普段の勉強環境をすこし変えて図書館等で勉強してみてください。
  2.時間配分を間違えてあわてて読んだために、答えが出せなかった方。
    ・・・普段から問題を解くときに1問2分程度の計算で時間を区切って勉強してみてください。
  3.緊張もしていない、時間もたっぷりあったのに、なぜかミスしてしまった方。
    ・・・普段の勉強のときに、声を出して問題を読むようにしてみてください。

 以上のようなことは誰にでもあることです。だから、本試験ではこのようなことが無い様に
 しなければなりません。

◆模擬試験をあまり受けていない方は、今まで自分が使っていた問題集を何度も繰り返し
  解いてください。一問一答式ではなく、五肢択一式の問題です。

◆五肢択一式問題で、2つまでは絞れても、最後の1つに絞れない方。
  ・・・それは自信の無さからくるものなので、自分の記憶を今一度確実なものにしてください。
  例えば、
  「老齢厚生年金の年金額を計算をする場合、受給権を取得した月以後の被保険者期間は
  計算の基礎としない。」

  「障害厚生年金の年金額を計算する場合、障害認定日(受給権を取得した日)の属する月後
  の被保険者期間は計算の基礎としない。」

  といったような場合、両方覚えるとどちらがどうなのかわからなくなってしまうので、「老齢厚生
  年金を覚えたら障害厚生年金は老齢厚生年金の逆であったな。」と覚えるとよいと思います。

◆とにかく残り時間はあとわずか。これはすべての受験生にとって同じです。
  再確認する事項
 1.労働基準法・・六法の判例や通達をよく読んでおくこと
            有期労働契約、年少者・女性
 2.安全衛生法・・安全管理体制、健康診断
 3.労災保険法・・保険給付と特別支給金の違い
            給付制限、費用徴収
 4.雇用保険法・・細かい引っ掛けが多い科目なので細かいところまで再確認しておくこと
            被保険者関係、届出関係
 5.徴収法・・・・・ 期限と書類、申告書の提出、保険料の納付先
            保険関係の成立・消滅、労働保険事務組合
 6.健康保険法・・健康保険組合、標準報酬月額の改定等
 7.国民年金法・・マクロ経済スライドの仕組み、保険料免除、届出、国庫負担
 8.厚生年金法・・厚生年金基金、標準報酬月額
 9.一般常識・・・・高年齢者等雇用安定法、育児・介護休業法、児童手当法

◆すこしでも多くの方に合格して欲しいと思いますので、最後まであきらめずにがんばって
  ください。社会保険労務士になりたいことを「強く願うこと」が大切です。